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破壊的イノベーション理論:発展の軌跡(Harvard Business Review September 2016)

破壊的イノベーション理論:発展の軌跡の雑感

雑誌:Harvard Business Review September 2016

雑感

クレイトン M. クリステンセンによる振り返りと現在に当てはめて再度見てみる、という趣旨の寄稿という印象。
破壊的イノベーション自体の話やイノベーションのジレンマをちゃんと知らない身としては、ざっくり概要がつかめるかなーと思っていたが、もっとちゃんと調べた方が良さそう、という感想を持った。

備忘録

ウーバーは破壊的イノベーションを行っているわけではない

既存顧客の満足度を上げるべく、従来のタクシーを凌ぐサービスの提供を目指している。
それ故に、持続的イノベーションを技術を持って行っていると捉えられている。

破壊的イノベーションによる新規企業の攻撃は、既存企業のイノベーションを加速させる

既存事業者が新規事業者による破壊的イノベーションの攻勢を受けた場合、
「破壊的理論は『新規参入企業がより良い製品やサービスを提供して、既存企業に真っ向勝負を挑んだ場合、既存企業側は事業を守るため、イノベーションを加速させる例が多い。』としている」

破壊的イノベーション理論は、当初相互関係を説明する理論だった

既存企業は持続的イノベーションに基づく競争では、新規参入企業に勝るが、破壊的イノベーションに基づく競争では負ける。ことがわかっている。

理由としては、下記2つ

  • 強い顧客の利害に強く影響を受けてしまう
  • 従来の顧客を重視するあまり、破壊的イノベーションに投資できなくなる

破壊的イノベーションが起こるプロセス

  1. 既存企業が大集団となるミドルクラスマーケットを牛耳っており、安定したマーケットとなっている。
  2. ミドルクラスマーケット向けのサービスがほとんどとなるため、ローエンドマーケットにはオーバースペックやオーバーサービス、あるいは高価格などの状況が生まれる。
  3. 新規参入者は、ローエンドマーケットのニーズに特化した、エッジの効いたサービスか、低価格サービスを持って参入する。
  4. ローエンドマーケットでの新規参入者が増え、価格競争が起こる。
  5. ローエンドマーケットでの自然淘汰が行われる中、ローエンドマーケットに持ち込んだ技術やサービスを武器に、アッパーマーケットを目指す。
    ↑これが破壊的イノベーションとなる。

個人的感想:

ウーバーは自動運転車の大規模導入など行って、既存業界を破壊して既存企業の顧客群を獲得するようになったら、破壊的イノベーションを行った、と言えるのかな。とすると、まさにその方向に進もうとしている最中なんだろうな。

破壊的イノベーションは、いわゆるちゃぶ台返しがどのように行われるのか、どのように起こすのかを説明する論理かと思ってたんだけど、全く違うみたい。
破壊的イノベーションを持って既存企業に挑んでいきたい場合に、気をつけるべき点など参考になることがあるかも。一度しっかり勉強してみよう。うん。